~倶楽部グリーLA演奏旅行記(2014年2月21日~28日)~

 

倶楽部グリー 鈴木 紘輝

 

 

2013年6月9日、浅妻勲先輩(S29卒)を通してわが倶楽部グリーに「2014年2月22日の早稲田大学ロサンゼルス(以下LAと省略)稲門会第60回新年総会に校歌と応援歌を歌って欲しい」との依頼がありました。

 

1998年に稲門グリークラブが行ったアメリカ西海岸演奏旅行の際、LA稲門会が歓迎会を開催してくださったのですが、そのときの校歌の素晴らしい歌声が忘れられず、今回いろいろな経緯があって倶楽部グリーに話がありました。

 

倶楽部グリーの幹部で検討の結果、前向きに検討してみようということになり、演奏旅行マネージャーに板坂(S41卒)、会計に鈴木紘(S41卒)を決め、LA稲門会と折衝を始めました。

 

さらに、LA在住日系人の混声合唱団で、4年前に槙さん(S48卒)が中心となって設立されたOrange County Friendship Choir(以下OCFCと称す)の第4回定期演奏会がLA稲門会総会の翌日の23日に開催されることになっており、是非賛助出演して欲しいとの話が舞い込みました。

 

くわえて、LAの日系人の老人ホーム、敬老リンカーンハイツからの出演依頼が加わりました。

 

旅行スケジュールと費用は阪急交通社に検討をお願いしました。

 

この間7月12日LA稲門会顧問(元会長)の渡部隆男氏(S37年卒)が商用で来日され、早大鎌田総長と会われたあと、内山、板坂、鈴木紘、浅妻が面会しました。

 

倶楽部グリーからも演奏や費用に関する要望を出しました。演奏曲については丸山指揮者(S42卒)を中心に検討しました。

 

阪急交通社から見積が届き、9月8日に倶楽部グリーメンバーがLA訪問を正式に決定しました。

 

参加メンバーは、

 団長 内山守太(S43卒・2B)、副団長 前澤勝(S42卒・2T)

 マネージャー 板坂進(S41卒・1B)、会計 鈴木紘輝(S41卒・1B)

 指揮者 丸山はるお(S42卒)、ピアニスト 横山未央子(東京藝術大学大学院)

 

 1T 広西英紀(PL・S40卒)、田中勝利(S41卒)、金岡隆(S42・夫人同伴)、佐々木憲元(S42卒)、美野輪英二(S43卒)

 2T 工藤悠一郎(S40卒)、井上攻(PL・S42卒)

 1B 菊地正明(PL・S40卒)、村上雄二郎 (S45卒)

 2B 辻田行男(S37卒)、清水卓爾(S40卒・夫人同伴)、大山和定(S41卒・夫人同伴)、清水孝彦(PL・S42卒)、中嶋勝彦 

  (S42卒・MC担当)の23人です。

 

人数は少ないですがパートバランスは良く、曲目は歌い慣れた日本の曲から選びました。

 

                        

 

2014年2月21日(金)

成田空港13時集合、穏やかな天気ですが若干風邪気味がいるのが少々不安です。

添乗員は石山聖子さん。浅妻さんが見送りに見えて結団式の後、デルタ航空734便で15時35分離陸。

 

機内は満員ですがグループでまとまって席が取れました。

機内では3日連続の演奏に備えて、夕食時のアルコールは控えめにし、なるべく寝るように努めます。

 

同日、LA空港に7時15分着陸、日本との時差は-17時間です。

 

9時12分、空港から専用バスに乗り、午前中は観光です。

このところLAは暑く、水不足で、この日も最高気温は27℃、 東京の2週間連続の大雪が嘘のようです。

天気は快晴、サンタモニカはノースリーブの女性がちらほらし日本の初夏の感じです。

ハリウッドとビバリーヒルズを車窓観光し、昼食はイタリアンレストラン、もちろんアルコール抜きです。

 

昼食後ダウンタウンの敬老リンカーンホームに13時30分到着。ここは日系人80人が居住する老人ホームですが、立派な建物で看護する人も笑顔で迎えてくれます。 声だしのあと、ホールで本番。

 

居住者と介護者にLA稲門会の方を含め100人以上が集まり、MC中嶋の挨拶と「慕情」で始まります。

唱歌メドレー「四季の歌」、と「上を向いて歩こう」は一緒に歌います。居住者は80才を越え、女性が多いですが、皆お元気で、大きな声で歌ってくれました。 続いて東日本大震災復興応援ソングから「この街で」「花は咲く」「斎太郎節」、70年代フォークソングメドレー、アンコールに「Saints」。最後に「ふるさと」を全員合唱して、あっという間に予定の45分間が過ぎました。

 

我々のできは、LA到着後休みなしのハードスケジューを考えれば、まずまずというところでしたが皆さんが大変喜んでくださったのでほっとしました。

 

倶楽部グリーの演奏DVDをプレゼントしてハイツを後にし、フリーウェイを一路南下、16時45分に宿のトーレンス・マリオット・サウス・ベイに到着しチェックイン。ここはLA総会が開催される豪華なホテルで、3連泊となります。

 

夕方から気温が下がり夜は寒いくらいになる中、ホテルから徒歩10分のレストランで夕食です。アメリカらしい食事をと、リクエストしたメニューはポークリブのバーベキュー。2切れで1.5kgはありそうな甘いソース味の肉(ただし骨付き)、加えてサラダ、コーン、マッシュポテト、アイスクリームもビッグ、食べる前からノックアウトされそうなボリューム。しかしこれを完食したのが4人いました。倶楽部グリー(のメンバー)は偉大です。ホテルに帰りLAの夜は更けました。

 

2月22日(土)朝早くから濃霧

LAは朝晩の寒暖差が激しく、朝と夜に濃霧が発生します。

朝食後9時から1時間、ステージでリハーサル。立派なホールですが声が響かず、加えて工藤の風邪が悪化、ちょっと心配です。タキシードに着替えて待機、会場は150人以上の会員と招待客で満員。

 

10時30分からLA稲門会総会の開会とともに倶楽部グリーの演奏です。

校歌、応援歌で大拍手をいただき、軽妙な中嶋のMCに大笑い、「あすという日が」「千の風になって」「この街で」「時代」「花は咲く」と震災応援ソングを歌います。

 

さらに「GSメドレー」「70年代フォークソングメドレー」、口ずさむ人、うなずく人、大いに盛り上がります。

 

「Saints」「早稲田の栄光」であっという間の1時間、内山団長の挨拶とDVDのプレゼントのあと、指定されたテーブルに着席します。

 

総会は会長の挨拶、来賓の紹介と挨拶、LA稲門会の歴史と、活動報告・活動方針の決定と続き、ランチタイム(美味しいステーキとワイン)。

 

引き続き、女流講談(会員のアトラクションで面白い)、新人紹介、はずれ無しのくじ引き、オークションのあと、稲門会からの要望で、急遽「上を向いて歩こう」を歌い、校歌の全員合唱、予定を1時間オーバーして16時30分お開きとなりました。

 

われわれもLA稲門会のパワーと結束力にびっくりしましたが、LAのみなさんも倶楽部グリーのうたに満足していただけたようです。

 

部屋で一休みの後徒歩10分のシーフードレストラン、19時過ぎに着いたが、外で待たされる。霧が濃い。待たされて出たのは海老2匹、ロブスター半身、ホタテ貝。今日もアルコールはそこそこにします。店の名はRED ROBSTERでした。

 

21時40分ホテルに戻り、自由。おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月23日(日)

今日も朝晩濃霧。昼間は快晴。朝は寒いくらい。

 

朝食の後、9時、各自楽譜とタキシードか礼服を持ち、カジュアルな衣装で専用バスに乗り午前中ハリウッドへ。

1週間後にアカデミー賞の授賞式があるドルビーシアターやスターの手形と足形で有名なチャイニーズシアターを観光、買い物をする。バイキングレストランで早めの昼食を採り、演奏会場のコンコーディア大学の教会へ向かう。

 

丘陵に計画的に作られた大学はもの凄く広く、予定時間に遅れてしまい、リハーサルが短くなる。教会は緩い傾斜地に造られて円形の客席は500席あり、お洒落な建物だが外壁はガラス(ということは外から丸見えということ)。外の芝生は美しく見えるが、ステージからは逆光になり、指揮者が見にくい。 合同演奏を合わせて控え室で待つ。

 

第1ステージはOCFC、三善晃の「唱歌の四季」。

第2ステージは倶楽部グリー。風邪が直らない工藤ソリストが不調で「千の風になって」をやめ、「斎太郎節」でスタートしたが、男声合唱の迫力が爆発して大好評、拍手に大歓声が飛び交う。ホールの響きが心地よい。

 

続いて「この街で」と「花は咲く」、MC中嶋の英語のジョークを含めて、アメリカの人のノリは最高です。「70年代フォークソングメドレー」ではスタンディングオベーションがでて大受け。アンコールの「Saints」は手拍子がノリノリでした。

 

休憩後の第3ステージ、OCFCのミュージカル「オペラ座の怪人」と「レ ミゼラブル」のあと、合同ステージ「遠い日の歌」「ナブッコ」、そして最後は「ふるさと」の全員合唱で〆ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演奏を終えて専用バスで、打ち上げ会場のレストランに向かいます。ステージを終えた開放感とお客様の素晴らしい反応を感じた充実感を味わい、至福の時です。会場は広東料理で大人気のお店で、歌はおろか挨拶もできない混雑でしたが、どのテーブルでもOCFCと稲門会の方々からお褒めの言葉をいただきました。

 

中華料理も美味しく、本当に来て良かったと思いました。会場では石巻への寄付もあった由。ありがとうございました。

 

21時20分、専用バスで会場を後にし、濃霧の中を22時10分ホテル着。お疲れ様でした。

 

                       

 

2月24日(月)から28日(金)は、後半の観光旅行となったので簡単に記載します。

 

2月24日(月)晴

9時10分専用バスで出発、LA空港からラスベガス空港へ飛び、14時5分ラスベガスから専用バスでグランドキャニオンのキャニオン・プラザ・リゾート・グランド・キャニオンに向かいます。途中でルート66ゆかりのセリグマンに寄ります。土産物店のバーバーストアは17時30分閉店のところ、ガイドさんが日本の有名な合唱団が行くと言ってお店を開けてもらいました。

 

20時15分ホテル着(時差+1時間)。夕食はホテルのレストラン、メインディッシュはステーキ、チキン、スパゲッティから選択、ここのステーキは美味しかったです。

 

2月25日(火)晴

6時15分集合、-5℃。専用バスでグランドキャニオンのマーサーポイントへ行き朝日を見る。7時過ぎ雲の上から朝日。周りはほとんど日本人40人。やはりシーズンオフではあります。

 

宿に戻り朝食の後、モニュメントバレーに向かいます。13時20分昼食の後、バレー観光のバスに乗り換え、西部劇の世界を満喫し、専用バスでペイジのホテル18時30分着。 ホテルの向かいのステーキハウスで夕食、昨日のステーキのほうが美味しかったです。この店ではハモるのOK。同席のお客様にウケました。

 

2月26日(水)晴

朝食後、ホテルの向かいからトラック2台に分乗して、アンテロープキャニオンの洞窟観光。洞窟内の岩の縞模様と上からの光の差し込みが美しい。

 

ホテルに戻り専用バスでホースシューベント観光、徒歩で往復30分、垂直の崖からコロラド河をのぞき込むのが怖い。

 

ザイオン国立公園観光を経て17時30分ラスベガスのホテルフラミンゴ着(時差-1時間)。夕食はホテルのバイキング、近隣のホテル、ベラッジオの噴水ショーとミラージュの火山噴火ショーを見学してホテルに戻り、最後の夜をカジノやワインで楽しみました。

 

2月27日(木)晴のち曇

4時50分集合、デルタ航空LA行き、8時27分離陸、9時25分LA空港着陸。

トランジットで、デルタ航空成田行き13時8分離陸。

 

2月28日」(金)晴

16時56分成田空港着陸(時差+17時間)。全員無事で17時38分解団式、お疲れ様でした。

 

最後にエピソードを一つ。

2月26日(水)の夜、ラスベガスのミラージュホテルでK地さんが上品なご婦人に声をかけられました。

 

「あの早稲田の倶楽部グリーの方ですか」、K地「はいそうです」。

 

婦人「演奏会素晴らしかったです」。

 

お話しではトーレンスに住む日本の方でOCFCの演奏会を聴き、今日は姪ごさんとラスベガス観光に来ていたのだと言う。

彼女曰く「本当に素晴らしい演奏でした。主役を完全に食ってしまいましたね」。何ともうれしいお言葉でした。

 

もっともトイレから現れたM山さんのことは覚えていなかったようですが、後ろ姿では分からなかったのでしょう。

 

                                                                                                                              

  ヴィヴァ  LA   ♫

                                                                                                                                                       昨年(2014年)2月、LA(ロスアンゼルス)の

稲門会(早稲田大学OB会)が

開催した創立60周年記念式典に招かれ、

校歌「都の西北」、応援歌などを歌い 大勢の参加者に

喜ばれました。

                                       

渡米に至る経緯、LAでの活動とその後の観光について纏めた

鈴木事務長の日記を掲載します。

                                       

少し長いですが、現地での写真や動画も交え旅の様子を

ご覧ください。

                                                                                                              

                                       短くも充実した強行軍の旅

年寄集団のツアーとは思えない

とは参加できなかった雀の陰の声 (*^_^*)             

 

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LA訪問記録

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